この記事について

自炊で失敗を減らしたい方、忙しくて自炊から足が遠のいている方、外食費を抑えたい方に向けて書いています。

私はBONIQという低温調理器を、クラウドファンディングで初代モデルを購入してから9年ほど愛用しています。今使っているのは二代目のモデルで、初代からの買い替え組です。結論を先に書くと、低温調理器は初期費用こそかかりますが、調理の失敗が減り、外食に頼る頻度も減るので、そのぶん節約として何倍も元が取れる家電だと思っています。

低温調理器とは: 放っておくだけで再現性のある調理ができる

低温調理器とは、専用容器でなくても鍋などに水を張り、温度と時間を設定して食材を入れておくだけで調理ができる家電です。設定した温度をキープし続けてくれるので、あとは放置しておけば調理が終わります。調理が終わったらすぐに冷やして保存する、というのが基本的な流れです。

低温調理でおいしく仕上がる温度と時間は、食材ごとにだいたい決まっています。ざっくり言うと、温度と時間はタンパク質の凝固温度と、その温度で食材の中心まで火を通すのにかかる加熱時間で決まります。温度が高すぎると肉などは硬くなり、逆に低すぎると食材の中心温度が上がりきりません。また、時間が短いと食中毒のリスクも出てきます。

低温調理器のいいところは、この温度を機械的にキープし続けてくれる点です。放置ができて、なおかつ毎回同じ仕上がりになる再現性がある。これが、低温調理器を使う一番のメリットだと思っています。

もともと自炊は好き、それでも忙しいと面倒になる

私はもともと自炊が好きです。なので、節約の中でも最も削りやすいと言われる外食費は、削りやすいタイプだと自負しています。

ただ、忙しくなると調理そのものが面倒になるのも現実です。どうしても自炊しきれないものや、手間がかかるものは、結局食べに行った方が安く感じてしまうこともあります。もし自炊が未経験だったり自信がない方は、まずは自炊の頻度を少しずつ増やすところからスタートするのがいいと思います。そのうえで、低温調理器のような「放っておくだけで美味しくできる」道具を取り入れると、失敗が減って続けやすくなるはずです。

温泉たまご: 炊飯器の保温機能で苦しんでいた過去

低温調理器が普及する前、私は炊飯器にお湯を張り、保温モードを使って温泉たまごを作っていました。ただ、これには温度計がほぼ必須で、たいていのご家庭にはありません。できたと思って割ってみたら白身が固まりすぎて出てこない、という瞬間を何度も経験し、正直かなり苦しめられていました。

温泉たまごは、黄身の凝固温度が65度、白身の凝固温度が75度です。その中間の温度で調理することで、黄身は固まり、白身は固まらないという絶妙な仕上がりが作れます。低温調理器なら、この温度をそのままキープしてくれるので、放置するだけで毎回同じ仕上がりが再現できます。電子レンジや炊飯器を使ったレシピもありますが、環境によって仕上がりがブレやすく、それが失敗につながる要因だと感じています。

温泉たまごが好きというのもありますが、何かにちょいとトッピングしたくなりませんか。スーパーで買うと生卵より高いですし、自分で作れば節約になります。低温調理で作ったローストビーフ丼に温泉たまごをのせるだけで、料理が少し華やかになった気がして、それだけでちょっとQOLが上がる感覚があります。

鶏むね肉: パサつかせない温度管理

もう一つの例が鶏むね肉です。ダイエットの定番食材として知られていて、最近値上がりしてはいるものの、まだまだ家計の味方です。ただ、パサパサになりやすくて苦手、というイメージを持っている方も多いと思います。

パサパサになる理由は、66度以上になるとタンパク質の変性で肉が縮み、水分が抜け始めるからです。75度以上になると水分が完全に抜けきってしまいます。なので、65度以下をキープして中心温度を保つ必要があります。

時間については、食品安全委員会から低温調理の中心温度と加熱時間についての情報が公開されています。中心温度が基準に達するまで約1時間、その温度をキープする時間が30分なので、肉のサイズにもよりますが1時間半から2時間ほどかかります。ただ、その間は放っておけるので楽です。少し長めに放置してもタンパク質の変性は進まないので、仕上がりが変わらないのもありがたいところです。

ダイエットをしたことがある方なら、コンビニのサラダチキンを一度は食べたことがあると思います。あれも結構な値段がします。実際に食べ比べてみると、低温調理で作った鶏むね肉の方がジューシーで、コンビニのものには戻れなくなるくらい美味しいと感じています。

初期費用はかかるが、節約で何倍もペイできる

当たり前ですが、低温調理器を買うには初期費用がかかります。それでも、外食やコンビニ食に頼る頻度が減ることを考えると、その後の節約効果で何倍もペイできていると感じています。何事も楽しんで生活することをモットーにしているので、自炊ライフを豊かにしてくれる低温調理器は、私にとって個人的にはマストバイの家電です。

私が今実際に使っているのは、二代目にあたるBONIQのスターターセットです。本体だけでなく調理に必要なものが一式揃っているので、届いたその日から低温調理を始められます。クラウドファンディングで手に入れた初代も長く現役で使っていましたが、今は二代目に世代交代し、こちらをメインで愛用しています。

まとめ

低温調理器は、温度と時間さえ設定すれば、あとは放置するだけで再現性のある美味しい料理が作れる家電です。炊飯器の保温機能と温度計を使って苦労していた頃と比べると、失敗のストレスがなくなり、料理そのものが気軽に楽しめるようになりました。

初期費用はかかりますが、外食やコンビニ食を減らせることを考えれば、長い目で見て十分に元が取れる投資だと思っています。自炊に自信がない方も、まずは頻度を増やすところから始めて、慣れてきたタイミングで低温調理器を取り入れてみると、自炊のハードルがぐっと下がるはずです。