この記事について

資産形成をもう始めている方にも、まだ始めていない方にも向けて、今回は私自身のお金との向き合い方を自己紹介的に書いておきます。特定のサービスや商品の紹介ではなく、「なぜ投資を始めたのか」「今どういうスタンスでいるのか」という話です。

先に結論だけ書いておくと、私がたどり着いたのは「積立は地味だけど、それでいい。投資で一番大事なのは市場から退場しないこと」というシンプルな話でした。

お金に無頓着だった頃

もともと私は「お金はあったら使う」がモットーでした。旧NISAという、一定額まで投資の利益が非課税になる制度があることは知っていましたが、口座開設や商品選びの手続きが面倒で、結局一度も手をつけないまま放置していました。手元にお金があれば使う、を普通にやっていたタイプです。

とはいえ、その頃の使い方自体を後悔しているわけではありません。経験にお金を使ったことで人間的な幅は広がったし、多少の深みも出たと思いたいところです。当時のモチベーションは「資産を増やす」ではなく、「給料を上げて、もっと使いたい」でした。今振り返ると発想としては投資と真逆ですが、収入を増やそうとする意識そのものは、結果的に後の「入金力」の向上につながっています。投資は増やす手段を工夫するより、まず入れる額を増やすほうが効くとよく言われますが、当時の自分は無自覚にその土台を作っていたのだと思うと、悪くない流れだったと今は思っています。

コロナ禍がきっかけだった

お金と真剣に向き合うようになったのは、コロナが流行り始めた頃です。それまでは「あったら使う」で回っていた生活が、自粛でそもそも使う機会自体を失いました。旅行にも飲みにも行けず、口座の残高だけが減らずに残っていく。使いたくても使えない期間ができたことで、初めて「では、このお金はどうするか」を考えるようになりました。

そこから積立投資と、優待目的の個別株を少しずつ始め、気づけば投資歴は6〜7年になっています。積立投資は、毎月決まった額を機械的に買い付けていく方法で、購入するタイミングを分散でき、一括投資に比べて価格変動に一喜一憂しにくいのが特徴です。当時の自分にとっては、この「機械的にやってくれる」という部分が何よりありがたい仕組みでした。

積立投資は地味でいい

積立投資について、今伝えたいことは一つだけです。地味だけど楽で、感情を挟まずに続けられる、ということ。

投資で一番大きなテーマは「増やすこと」ではなく「市場から退場しないこと」だと思っています。相場が荒れるたびに一喜一憂して売り買いしていると、どこかで心が折れて退場してしまう。積立の良さは、そういう感情の揺れを最初から仕組みで消せるところにあります。極端に言えば、やっていることを忘れているくらいがちょうどいいです。

派手なリターンを狙って個別のタイミングを読みにいくより、地味に淡々と続けるほうが、少なくとも自分には合っていました。センスや情報収集力を競う必要がなく、続けること自体が一番の武器になる。この「続けやすさ」こそが積立投資の本質的な価値だと、6〜7年やってきて感じています。

個別株は「推し株」くらいの温度感で

積立とは別に、優待目的で個別株も少し持っています。ただしこちらは資産形成の本筋というより、好きな商品やサービスを応援する「推し株」に近い感覚です。

株主優待は、企業が株主に対して自社製品やサービス、金券などを還元する制度です。優待の内容は企業ごとにさまざまで、応援している企業の商品が届くこと自体が、積立投資にはない小さな楽しみになっています。値上がり益を狙って銘柄を選ぶというより、「株主になったら何がもらえるか」「その会社を持っていて楽しいか」を基準に選んでいる感覚に近いです。

誰しも「このサービス好きだな」「この会社応援したいな」と思うものが一つくらいあるはずで、その延長で株を持つくらいがちょうどいい距離感だと思っています。個別株の銘柄選びやテーマ株の話は、掘り出すとそれだけで一本の記事になるボリュームなので、また別の記事で改めて書く予定です。

信用取引には手を出さない

個別株はあくまで現物(自分が持っている分のお金の範囲)でやっていて、信用取引(証券会社からお金や株を借りて行う取引)には手を出さないと決めています。

理由はシンプルで、信用取引は投資というより実質ギャンブルに近づくと思っているからです。現物なら、最悪その株の価値がゼロになっても失うのは入れた分のお金だけで済みます。一方、信用取引は借金をして取引する仕組みなので、相場が想定と逆に動けば、入れた額以上の借金を背負うことになります。「推し株」くらいの気楽さで続けたいからこそ、この一線だけは越えないようにしています。

良かった点: お金の悩みが減ること

資産形成を続けてきて一番良かったのは、単純にお金の悩みが減ったことです。お金の悩みは、仕事や人間関係の悩みと違って「今すぐどうにかできない」もどかしさがつきまとう、じわじわ効いてくる厄介さがあると思っています。それが少しずつ消えていく感覚は、想像していた以上に大きいものでした。何か特別な出来事があったというより、通帳の残高を見たときに感じる小さな安心感が積み重なっていった、という言い方が近いかもしれません。

悪かった点: つい見てしまう

正直、始めたばかりの今の時点で困っていることは特にありません。ただ、性格的な話として一つだけ挙げるなら「本当は忘れているのが理想なのに、つい資産状況を見てしまう」ことです。

積立を淡々と続けるだけなら本来かける必要のない時間を使ってしまっている自覚はあります。とはいえ、経済のどのあたりが盛り上がっているかを知っておくこと自体は、悪いことだとは思っていません。

100万円と1000万円、二つの節目

具体的な数字の話も少し。

最初に心の余裕を感じたのは資産100万円のときでした。もともと「自分にお金は貯まらない」と思っていたタイプだったので、実際に貯まったこと自体が素直に嬉しかったのを覚えています。資産がある喜びを一度知ると、もっと増やしたくなる。これはどこかで読んだ話とほぼ同じ流れをそのまま自分もたどったな、という感覚でした。

次の節目は1000万円です。100万円のときほどの感動はありませんでしたが、そのあたりから複利効果らしきものを実感し始めている気がしています。運用で増えた分がまた運用に回り、さらにそこから増える分が少しずつ大きくなっていく、という感覚は、100万円の頃にはまだ実感が持てなかったものです。派手な瞬間があったわけではなく、気づいたら増え方が以前より緩やかに加速していた、という程度の話ではあるのですが、これも積立を淡々と続けてきたからこそ体感できたことだと思っています。

キラキラした発信とは距離を置く

一つだけ触れておくと、SNSなどで見かける派手な投資系の発信は、あまり参考にしないほうがいいと思っています。景気よく見せている人の多くは、その見え方自体を使って何かを売ろうとしている側面があるからです。

このブログも今後、堅実で地味な路線を続けていくつもりです。キラキラした演出は目指しません。

まとめ

「お金はあったら使う」だった人間が、コロナ禍をきっかけに積立投資と推し株中心の投資を6〜7年続けてきた、という自己紹介でした。

  • 積立投資は地味でいい。市場から退場しないことが最優先
  • 個別株は「推し」目的くらいの温度感でちょうどいい
  • 資産があることで減る悩みは想像以上に大きい
  • 派手な発信は参考にせず、堅実・地味路線で続ける

華やかな投資体験談ではなく、むしろ地味さを推している記事になりましたが、これから資産形成を始める方にとっては、この地味さの方が再現性が高いはずだと思っています。個別株やテーマ株の具体的な話は、また別の記事で書こうと思います。